
前回のレッスンでは、Webマーケティンングにおける顧客を理解するために、
顧客を5つの層に分けて考える方法を学びました。
このレッスンでは、それぞれの顧客層に、
どのようにアプローチをしていけば良いか解説します。
潜在顧客
潜在顧客に対しては、まずはあなたの会社の商品やサービスを
知ってもらうことから始まります。
具体的には、SNSやブログで情報を発信したり、
リスティング広告を出したりといった方法が挙げられます。
Webマーケティングのみにとらわれず、
リアルなチラシを配布して見てもらうなどして、
効率的に認知度を高めていく必要もあります。
弱い見込み顧客
この顧客層とはまだ信頼関係がない状態ですので、
まずは信頼関係を構築するところに重きを置きましょう。
弱い見込み客は数が多いので、
ITを利用して効率的にアプローチするのが良いでしょう。
例えばソーシャルメディアやブログ、メルマガなどで、
顧客にとって有益な情報を発信していくことで、
信頼を得やすくなります。
信頼関係を構築するためにも、できればあなたや社員の顔を掲載すると、
顧客にとっては親近感がわきやすくなります。

信頼構築の前にセールスをすると逃げられてしまいますので、
遠回りのようですがまずは情報発信という形を取るのが良いでしょう。
強い見込み顧客
この顧客層には、より強度な信頼関係を構築することが必要になります。
あなたの会社の商品やサービスを利用してもらうために、
例えば「返品保証」など、顧客が利用する際のハードルを下げ、
購入につながるようなアプローチも有効的です。
この顧客層にはITだけではなく、
無料相談など、顧客と直接会うなどのリアルでの対応も
必要になってくるでしょう。
そうすることで、より顧客からの信頼度も高まっていきます。
一般顧客
この顧客層には、リピーターになってもらえるような施策が必要です。
それには、問題があるならば解決をして、
顧客の満足度を上げる必要があります。
アフターフォローを手厚くしたり、
顧客とのコミュニティをつくるなどが有効です。
例えば、定期的に会う機会を設けたり、
商品を販売しているのなら使用感をヒアリングしてみたり、
顧客が喜ぶ情報を継続的に発信するなどです。
そうすることで、ファンになってもらいやすくなるでしょう。

ファン・リピーター
この階層の顧客層は、あなたの会社がもっとも大切にすべき顧客です。
せっかくできた良い関係を、
長く継続できるようにしましょう。
個別の対応やおもてなしを多くすることで、
「この会社にとって自分は特別な客なんだ」
「自分のために時間をかけてくれている」
と顧客に感じてもらえ、ますますファンになってもらえます。
5つの階層がピラミッドである理由は、
上の階層にいくほど人数が少ないからです。
そして上に行くほど、顧客の信頼度やロイヤリティーは高くなります。
下の階層は人数が多いので、上手にITを利用して、
適切な施策をおこないましょう。
上の階層に上がるほど、個別に手厚い対応を心がけて、
顧客を大切にしてください。
次のページでは、あなたの会社の顧客について考えていきましょう。