
Webマーケティングをする際、
もっとも大切なことは何でしょうか。
その一つは、ターゲットを絞るということです。
ITを活用して、多くの人に無限に広告を出すことはできますが、
ではその広告が万人に受け入れられるかというと、
残念ながらそれはありません。
例えばあなたがカフェを経営していて、
集客に悩んでいたとします。
そこで下のような2つの広告があったら場合、
どちらがあなたに響くでしょうか?
- さまざまな業種の経営相談をうけたまわります!
- 飲食業界専門のコンサルタントが、集客のお手伝いをします!
ほとんどの人が、
2の広告に目が留まるのではないでしょうか。
つまりターゲットを広くしようとすると(1)、
結局は誰の心にも届かないものになってしまいかねない、
ということなのです。
ターゲットを絞る(2)ことで、
悩んでいる人や困っている人の心に直接届く、
マーケティングができるようになります。
ペルソナを設定する

そこで、あなたの会社にとって”誰”が顧客なのかを考えるために、
ペルソナを設定しましょう。
ペルソナとは、
「あなたの会社の商品やサービスにとってもっとも重要な、典型的な人物像」
のことを言いますが、
それはつまり、「理想的な顧客のモデル」です。
ペルソナは、
年齢・職業・居住地域などといった細かな項目を、
実在する人物のように設定していきます。
ペルソナで設定する項目
ペルソナで設定する項目例を、下にまとめました。
- 基本情報・・・年齢、性別、居住地、
- 家族構成・・・配偶者or恋人/子ども/両親 の有無
- 仕事・・・職業、役職
- 経済状態・・・年収、世帯年収
- 人間関係・・・友人、職場の同僚など
- 価値観・・・ライフスタイル、こだわりなど
- 趣味・・・休日や仕事帰りにしていること、よく行く場所など
かなり細かく設定してあることに気がつくでしょう。
上の項目は主な内容をまとめたものですが、
提供する商品やサービスによっては、
ペルソナの何に重点を置くかは異なります。
例えば化粧品でしたら、
好きな化粧品のブランドや肌の悩み、
化粧品の情報をどこから得ているか(例えば雑誌やSNS)
などまで設定します。
ペルソナの設定例
プロフィール写真
ペルソナの設定には、
プロフィール写真があった方がよりイメージがしやすくなります。
可能なら、プライベートと仕事の両方の写真があると良いでしょう。

プロフィール
- 名前:五十嵐えり
- 性別:女性
- 年齢:35歳
- 居住地:東京都
- 家族構成:夫、子ども1人
- 職業:生命保険会社の営業事務
- 年収:300万(世帯年収:700万)
ライフスタイル、価値観
平日は仕事が終わると子どもを保育園に迎えに行き、
子どもと2人で夕飯を食べる。
出産後に健康の大切さに気がつき、
家族のためにもなるべく有機野菜などを使って
手作りの料理を心がけている。
有機野菜はネットで取り寄せている。
休日の午前中はヨガ教室に行き、
体型の維持に気を使っている。
SNSやYouTubeで美容系の情報を集めるのが好き。
仕事と子育て、プライベートのバランスを取りたいと思っている。
よく利用するメディア
Instagram、YouTube、クックパッド、Netflix
生活スタイル
| 平日 | 休日 |
| 6:00 起床 | 7:00 起床 |
| 8:00 子どもを保育園に送る | 8:00 家族でゆっくり朝食をとる |
| 9:00-16:00 仕事 | 11:00 ヨガ教室 |
| 16:30 子どもを迎えに行く | 13:00 子どもの習い事 |
| 18:00 夕飯 | 16:00 食材の買い出し |
| 21:00 自分の時間(読書、SNSなど) | 18:00 家族で夕飯 |
| 23:00 就寝 | 21:00 家で夫と映画を見る |
ペルソナ設定のメリット

ペルソナを可能な限りリアルに設定することで、
あなたの会社の顧客が何を求めているかが、
具体的に考えやすくなります。
ペルソナがないと顧客のニーズが漠然としかわかりませんが、
ペルソナを設定して自社の顧客モデルを明確にすることで、
「このような人物が」「このようなときに」「こういう商品やサービス」
を必要としている、ということがわかります。
顧客に感情移入がしやすくなるので、
有効的な施策を生み出しやすくなるのです。
またチームでマーケティングを担当している際には、
ペルソナのおかげで方向性がブレにくく、
チームのコミュニケーションの精度が高まるという
メリットもあります。
ペルソナについて詳しく解説しました。
ペルソナの設定は、SNSの投稿や広告の内容を改善しやすくなります。
Lesson7で学習するSNS活用方法でも役立ちますので、
まずは自社の顧客のペルソナを設定してみましょう。