Lesson6-5 リスティング広告(4)

これまでリスティング広告について、
その仕組みや効果的な広告の出し方について学習してきました。

このページでは、リスティング広告の学習のまとめとして、
広告の効果の確認の仕方と、
さらに効果を上げる方法について学びましょう。

広告の効果

リスティング広告は、
キーワードや入札価格を最初に設定したまま放置しておくと、
改善することができません。

そこで、リスティング広告を成功させるためにも、
今打ち出している広告の状況をチェックする必要があります。

リスティング広告の効果は、
Google広告、Yahoo!広告の管理画面から、
それぞれ確認してください。

Google広告もYahoo!広告も、管理画面の設計は大して変わりません。

管理画面では、広告キャンペーンの作成や、広告費の支払いなど、
さまざまなことができますが、
このページでは、広告の運用状況を確認する方法を解説します。

キーワードごとのチェック

クリック率とクリック数

もっとも重要な項目は、
キーワードごとのクリック率(CTR)とクリック数です。

クリック率が高いキーワードは、見込みがあるキーワードです。

なぜなら、ユーザーのニーズに、
あなたの広告が合っている可能性が高い
と言えるからです。

そのキーワードの「平均掲載順位」を見てみましょう。

もしも、このキーワードで掲載順位をこれからもっと上げたいなら、
「上限クリック単価」を上げる検討をしても良いでしょう。

注意したいのは、クリック数が多くても、
表示回数(インプレッション)も多いキーワードです。

この場合、クリック率が低いようなら、
キーワードと広告の内容が合っていない可能性があります。

クリック率が低いと、品質スコアにも影響しますので注意しましょう。

コンバージョン率(CVR)
コンバージョン単価(CPA/顧客獲得単価)

次に、コンバージョンをチェックしましょう。

コンバージョン率が高いキーワードは、見込みありです。

平均掲載順位が低いようであれば、
まだ伸びしろがあるということですので、
上限クリック単価を上げることを検討しましょう。

またコンバージョン単価が安いキーワードも、見込みがあります。

これも掲載順位が低いようなら、
上限クリック単価を上げた方が良いでしょう。

注意したいのは、コンバージョン数です。

コンバージョン数が多くても、同時にコンバージョン単価も高ければ、
費用対効果が低い
ということになります。

また、広告費をかけているのに、
コンバージョンをほとんど生まないキーワードは、
利益を生み出していないということ
ですので、
上限クリック単価を下げるか、
広告を止めるなどを検討した方が良いでしょう。

クリック率とコンバージョン率(CVR)

先ほど、クリック率が高いものは”見込みあり”だと説明しました。

ここでもう一つ確認したいのが、
その「コンバージョン率」です。

クリック率が高いにも関わらず、
コンバージョン率が低い場合は、
ランディングページに問題がある
と判断できます。

広告をクリックしたターゲットに、
なぜランディングページが響かなかったのかを、
分析する必要があります。

コンバージョンのトラッキング設定

管理画面でコンバージョンを確認するには、
コンバージョンタグを設定する必要があります。

例えば、「購入完了画面」「資料請求完了画面」などの
いわゆるサンクスページの、
HTMLコードにコンバージョンコードを貼り付けるのです。

管理画面でコンバージョンを確認するためには欠かせませんので、
必ず設置しましょう。

コンバージョンタグの設置は、
GoogleとYahoo!広告の各サイトを参照してください。

なお、クリック率やクリック単価、インプレッションなどは、
設定しなくても自動的に管理画面に表示されます。

覚えておきたい用語一覧

このレッスンで出てきたWebマーケティング用語は、
Lesson1-2にも掲載してありますが、
復習の意味で整理しておきましょう。

この先Webマーケティングを行う際に、
見聞きすることが多くなります。

クリック率(CTR)

広告をクリックする確率

インプレッション

広告の表示回数

コンバージョン率(CVR)

広告がクリックされた回数のうち、コンバージョン(成約)した割合

コンバージョン単価(CPA)

顧客獲得単価とも言う。
1コンバージョンにつきかかったコスト。


広告の効果の確認方法について解説しました。

広告管理画面はたくさんの数字が並び、
大変細かいため、最初に見た時はそれだけで驚いてしまうかもしれません。

しかし、必ずチェックしたい項目は限られていますので、
慣れてしまえば簡単に感じるでしょう。

定期的にこれらの項目をチェックするようにして、
広告の費用対効果を上げる対策を取りましょう。