
これまでリスティング広告について、
その仕組みや効果的な広告の出し方について学習してきました。
このページでは、リスティング広告の学習のまとめとして、
広告の効果の確認の仕方と、
さらに効果を上げる方法について学びましょう。
広告の効果
リスティング広告は、
キーワードや入札価格を最初に設定したまま放置しておくと、
改善することができません。
そこで、リスティング広告を成功させるためにも、
今打ち出している広告の状況をチェックする必要があります。
リスティング広告の効果は、
Google広告、Yahoo!広告の管理画面から、
それぞれ確認してください。
Google広告もYahoo!広告も、管理画面の設計は大して変わりません。
管理画面では、広告キャンペーンの作成や、広告費の支払いなど、
さまざまなことができますが、
このページでは、広告の運用状況を確認する方法を解説します。
キーワードごとのチェック

クリック率とクリック数
もっとも重要な項目は、
キーワードごとのクリック率(CTR)とクリック数です。
クリック率が高いキーワードは、見込みがあるキーワードです。
なぜなら、ユーザーのニーズに、
あなたの広告が合っている可能性が高いと言えるからです。
そのキーワードの「平均掲載順位」を見てみましょう。
もしも、このキーワードで掲載順位をこれからもっと上げたいなら、
「上限クリック単価」を上げる検討をしても良いでしょう。
注意したいのは、クリック数が多くても、
表示回数(インプレッション)も多いキーワードです。
この場合、クリック率が低いようなら、
キーワードと広告の内容が合っていない可能性があります。
クリック率が低いと、品質スコアにも影響しますので注意しましょう。
コンバージョン率(CVR)
コンバージョン単価(CPA/顧客獲得単価)
次に、コンバージョンをチェックしましょう。
コンバージョン率が高いキーワードは、見込みありです。
平均掲載順位が低いようであれば、
まだ伸びしろがあるということですので、
上限クリック単価を上げることを検討しましょう。
またコンバージョン単価が安いキーワードも、見込みがあります。
これも掲載順位が低いようなら、
上限クリック単価を上げた方が良いでしょう。
注意したいのは、コンバージョン数です。
コンバージョン数が多くても、同時にコンバージョン単価も高ければ、
費用対効果が低いということになります。
また、広告費をかけているのに、
コンバージョンをほとんど生まないキーワードは、
利益を生み出していないということですので、
上限クリック単価を下げるか、
広告を止めるなどを検討した方が良いでしょう。
クリック率とコンバージョン率(CVR)
先ほど、クリック率が高いものは”見込みあり”だと説明しました。
ここでもう一つ確認したいのが、
その「コンバージョン率」です。
クリック率が高いにも関わらず、
コンバージョン率が低い場合は、
ランディングページに問題があると判断できます。
広告をクリックしたターゲットに、
なぜランディングページが響かなかったのかを、
分析する必要があります。
コンバージョンのトラッキング設定
管理画面でコンバージョンを確認するには、
コンバージョンタグを設定する必要があります。
例えば、「購入完了画面」「資料請求完了画面」などの
いわゆるサンクスページの、
HTMLコードにコンバージョンコードを貼り付けるのです。
管理画面でコンバージョンを確認するためには欠かせませんので、
必ず設置しましょう。
コンバージョンタグの設置は、
GoogleとYahoo!広告の各サイトを参照してください。
なお、クリック率やクリック単価、インプレッションなどは、
設定しなくても自動的に管理画面に表示されます。
覚えておきたい用語一覧

このレッスンで出てきたWebマーケティング用語は、
Lesson1-2にも掲載してありますが、
復習の意味で整理しておきましょう。
この先Webマーケティングを行う際に、
見聞きすることが多くなります。
クリック率(CTR)
広告をクリックする確率
インプレッション
広告の表示回数
コンバージョン率(CVR)
広告がクリックされた回数のうち、コンバージョン(成約)した割合
コンバージョン単価(CPA)
顧客獲得単価とも言う。
1コンバージョンにつきかかったコスト。
広告の効果の確認方法について解説しました。
広告管理画面はたくさんの数字が並び、
大変細かいため、最初に見た時はそれだけで驚いてしまうかもしれません。
しかし、必ずチェックしたい項目は限られていますので、
慣れてしまえば簡単に感じるでしょう。
定期的にこれらの項目をチェックするようにして、
広告の費用対効果を上げる対策を取りましょう。