
前回のページでは、リスティング広告の品質スコアについて学習しました。
品質スコアを上げる要素の一つに、
ランディングページの改善がありましたが、
このレッスンではランディングページついて、
より知識を深めていきましょう。
ランディングページ
前回も説明しましたが、ランディングページとは、
リスティング広告をクリックして入ってきたユーザーが、
最初に見るページのことでした。
あなたが何かを検索して、
目に入った広告をクリックすると、
Webサイトのトップページではなく、
下にスクロールして見ていく広告ページをよく見かけると思います。
それがランディングページです。

広告を出す目的は、
コンバージョン率(CVR:コンバージョン・レート:成約率)を
上げることです。
ランディングページは、
コンバージョン率を上げるために重要な要素となります。
ランディングページを、
企業のWebサイトのトップページにしている会社もよく見られますが、
それはあまり得策とは言えません。
例えば、ユーザーが「ヨガ 体験 無料」で検索したとします。
検索結果画面に表示されたリスティング広告をクリックしたら、
どのようなページを表示したらユーザーを満足させられるでしょうか。
企業のWebサイトのトップページには、
あらゆる情報が掲載されているため、
ユーザーが知りたい情報にたどりつくのに時間がかかります。
ユーザーの手間が増えるということは、
それだけ離脱する可能性も高くなります。
また、関連が低いページ、
例えば「ヨガ講師を育成する」といったランディングページが出たら、
「自分には関係がない」と判断して、
すぐにそのページから離れるでしょう。
「ヨガ 体験 無料」で検索したユーザーであれば、
無料体験レッスンの内容や、
スタジオの場所などを知りたいはずです。
そのような内容を大きく、かつ、わかりやすく表示してあげられると、
ユーザーが知りたい情報を伝えてあげることができ、
ユーザーの満足度も上がります。
それがコンバージョン率を高めることにつながるのです。
コンバージョン率を高めるランディングページ

リスティング広告で結果を出すためには、
広告から入ってきたランディングページが大切であることが
理解できたのではないでしょうか。
それでは、コンバージョン率を高めるランディングページの
テクニックを解説します。
ランディングページを複数用意する
ランディングページは、
検索キーワードごとに変えられるのが特徴です。
一つの会社が提供している商品やサービスは複数あっても、
ユーザーがその時に求めている情報はその全てではありません。
例えば、英会話スクールについて検索しているユーザーがいるとします。
「英会話 ビジネス」で検索したユーザーであれば、
「ビジネスに強い英会話を学べることを表示したページ」
を作成します。
一方で「英会話 オンライン」で検索したユーザーに対しては、
「オンライン英会話の内容や方法、講師情報などを表示したページ」
が良いでしょう。
訪問者の目線で考えれば、これは当然の施策でもありますが、
実際にはランディングページを複数用意するのはとても大変で、
異なるキーワードで検索しても、
同じランディングページを表示させる会社も多いです。
しかし、ランディングページの品質は、
前回のレッスンで学んだ「品質スコア」にも影響します。
リスティング広告の競争で勝ち抜き、
成果を上げるためには、ないがしろにはできません。
クリック不要の一枚ページで作る
みなさんもご存知の通り、
ランディングページはページを下にスクロールして読める、
一枚もののページあることが多いです。
それは、申し込みや購入などのコンバージョンボタンが別のページにあると、
離脱する可能性があるからです。
また、探している情報をストレートに伝えるために、
ユーザーの操作性を考慮しているためでもあります。
そのキーワードを使ったユーザーの状況を推測して、
ランディングページを作るため、
訴求する内容は一つにし、
コンバージョンボタンの種類も一つにすると効果的です。
例えば先ほどの英会話の例で言えば、
「体験の申し込み」または「資料請求」などが考えられるでしょう。
ユーザーを後押しする心理効果を利用

Lesson3-3「キャッチコピーのポイント」で、
ターゲットの心理を利用する方法を学びました。
心理効果を利用する方法はとても有効ですが、
ユーザーが何度も訪問する可能性があるWebサイトなどでは、
ほどほどに使うべきものです。
あまり多用すると、信頼を失う可能性があるからでしたね。
しかし、ランディングページのように、
ユーザーが訪問する回数が限られるページでは、
心理効果の利用は効果的です。
検索エンジンにキーワードを入れ、
広告をクリックしてきたターゲットなので、
Webサイトを見ているユーザーよりは、
積極的に商品やサービスを探している可能性が高いからです。
ターゲットの心理を上手に利用して、
背中を後押ししてあげましょう。
具体的には、「期間限定」「今だけ特別価格」などです。
ランディングページの重要性と、
リスティング広告で成功するランディングページのテクニックについて、
学習しました。
ランディングページはコンバージョン(成約)に直接影響するものですので、
時間と労力はかかりますが、妥協できないマーケティング施策になります。
次のページでは、
リスティング広告の効果の確認方法ついて学びましょう。