
SNSもWebマーケティングにおいては
欠かせない存在です。
なぜなら、程度の差はあるものの、
幅広い年代の、ほとんどの人たちが何かしらのSNSを利用しており、
これまでのテレビなどと同じように人々の暮らしの中に
浸透しているからです。
今後ますます利用率が上がることが予想されますので、
SNSを活用しないという選択肢はないでしょう。
SNSの活用方法はLesson7で詳しく学びますが、
このページでは、SNS広告について詳しく取り上げます。
SNS広告とリスティング広告の違い
SNS広告について学ぶ前に、
リスティング広告との違いを知っておきましょう。
ユーザーの潜在意識に訴える
リスティング広告は、
ユーザーが検索エンジンに入れたキーワードに合った広告が表示されますので、
能動的に広告をクリックしていることはすでに学びました。
ではSNS広告はどうでしょうか。
SNSは、友人などがアップしている情報を見るために開いていますので、
ユーザーは何かを積極的に探している状態ではありません。
SNSに表示される広告を見る時、ユーザーは受動的です。
それが気になる広告であれば、クリックします。
つまり、SNS広告は、「何となく見ている」ユーザーの目を引くもので、
そしてユーザー自身が気づいていない、
潜在意識にある欲求を満たすような広告を打ち出す必要があるのです。
ターゲティングの精度が高い
SNS広告の特徴は、ターゲティングの精度が高いことです。
SNSはユーザーが自分の年齢や居住地、職業などを登録しますので、
その情報を使ってターゲット層に的確に広告を出すことができます。
ですから、SNS広告がユーザーにとっては受動的なものであっても、
興味を持ってもらえる確率は高くなります。

SNSの年齢層を知る
SNSの利用は、10代・20代を中心に多くなります。
続いて30代・40代・50代と徐々に利用者が少なくなっていきます。
つまりSNSは若い世代に訴求力があると言えます。
SNSごとにも、利用年齢層は異なります。
例えば、
Facebookは30代〜40代、
InstagramやTwitterは10代〜20代、
TikTokは10代の利用が多いです。
LINEは、10代〜50代まで利用者層が広いです。
性別によっても異なり、
Instagramはこれまで女性ユーザーの方が多かったのですが、
男性のユーザーも徐々に増えてきています。
利用者の年齢や性別は時間とともに変わるので、
最新の情報を入手して施策を立てましょう。
FacebookはSNS広告の中でも特にターゲットの精度が高いです。
年齢と性別の登録は必ずあり、
加えて居住地、職業、学校、趣味、既婚か独身かなども
登録しているユーザーが多いため、
その情報を使ってターゲットに的確に広告を出せます。
例えば、地域密着型の店舗を運営する経営者や、
特定の職業の人をターゲットにサービスを提供している場合、
また結婚相談所のように独身で特定の年齢層をターゲットにしている場合、
Facebook広告は効果的です。
類似オーディエンス機能を活用しよう
類似オーディエンス機能とは、
特定のユーザーと特徴が似ているユーザーに絞って広告を出せる機能です。
特定のユーザーとはつまり、
Webサイトを訪問してくれた人や、商品を購入してくれた人など、
あなたの会社が求める行動を取ってくれたユーザーです。
この機能は特に、年齢・性別・職業などで
はっきり区分できる商材の場合が、成果を出しやすいです。
類似オーディエンスを利用するときのポイントとしては、
「オーディエンスのサイズ」の選択です。
1%〜10%までが選べますが、
1%に近いほど類似度が高く、配信先が絞られます。
まずは類似度が高いユーザーに限定して配信し、
効果が高ければ徐々に配信先を広げると良いでしょう。

InstagramはFacebookの会社(Meta)が運営しているため、
Facebookの管理画面から管理することになります。
まずは広告を出したいInstagramのアカウントを、
Facebookと紐付け(※)すれば、
あとはFacebookと同じように広告が出せます。
※Facebookの「設定」→「Instagramアカウントの追加」
Instagramは匿名で登録ができるSNSですが、
Facebookと同じようにターゲットの精度が高いです。
広告は、静止画・動画・カルーセル(スライド表示)などが利用でき、
多彩な表現ができます。
X(旧Twitter)
10代〜20代の若年層にリーチしたいなら、
Xが効果的です。
特定のアカウントをフォローしているユーザーや、、
特定のキーワードを含むツイートや検索をしているユーザーに、
ターゲットを絞ることができます。
最大の特徴は、拡散性の高さです。
Xにはリツイート機能があるので、
広告が「タメになる」「面白い」と判断されればすぐにリツイートされ、
ターゲット以外のユーザーにも一気に拡散する可能性があります。
Lesson6では、Web広告の活用方法について学びました。
広告はさまざまな種類がありましたが、
あなたの事業の商品やサービスに合いそうな広告は
ありましたか。
まずはリスティング広告にチャレンジしてほしいですが、
現在はSNS利用者も多いため、
SNS広告も活用した方が良いでしょう。
いずれにしても広告を出したら必ず定期的にその効果を測定し、
今後の対策に生かしてください。
効果の高い広告、低い広告を見分け、
費用対効果のあるWebマーケティンングをめざしましょう。