Lesson4-5 業者に依頼するときの注意点(2)

前回に続き、このページでも業者に依頼する時の注意点について、
「よくあるトラブル」と「契約書のポイント」を中心に
解説していきます。

よくあるトラブル

品質トラブル

できあがったWebサイトが良くないという、
品質のトラブルはよくあります。

デザインや仕様が思った通りに上がってこないため、
何度も修正を依頼しなければならないケースです。

これは発注時点で、
委託先業者とコミュニケーションがしっかり取れていないことが
原因であることがほとんどになります。

制作に入る前に目的、ターゲット、デザインのイメージを、
しっかりと伝えるようにしましょう。

公開後の対応が悪い

Webサイトができて運用を始め、
簡単な修正や更新の依頼をすると、
「対応に数週間かかる」などと言われることがあります。

公開後の修正や更新にどの程度時間がかかるか、
発注の時点であらかじめ確認しておきましょう。

納品後に急に対応が悪くなる業者も中にはありますので、
このような時には別の制作会社に切り替えるなども視野に入れましょう。

著作権の有無

納品後、対応が悪いので業者を切り替えようとしたら、
著作権が業者側にあり、引き渡してもらえないことがあります。

通常、Webサイトの著作権は発注側にありますが、
まれに納品後も業者側に著作権がある場合もあります。

契約時に著作権について、
しっかり説明してもらえないことがありますので、
契約書をしっかりと確認してから契約をすることで、

著作権のトラブルを防ぎましょう。

追加費用がかかる

制作がスタートしてから、追加費用が発生してしまうケースがあります。

例えば、画像や原稿の準備、スマホ対応、サーバーなどの環境設定などが、
よくあるトラブル
です。

発注の時点で、あなたの会社と業者がそれぞれどの部分を準備するのか、
明確に決めておくことでトラブルを回避できます。

契約書を確認しよう

先ほども解説した「著作権」についてもそうですが、
事前に契約書をしっかり確認することで、
多くのトラブルを防ぐことができます。

ここでは、契約時に気をつけたいその他のポイントについて説明します。

再委託

再委託とは、クライアントから受けた仕事を、
他の業者やフリーランスなどに、制作を委託することです。

機密情報が漏れてしまう、クオリティが下がってしまう、
などの懸念があります。

ただ、再委託自体はよくあることで、
必ずしも悪いというわけではありません。

契約時に、再委託する際には再委託先の一切の責任を負ってもらえるように、
業者の管理責任を明確にして
おきましょう。

検収

検収とは、提出されたものを確認して、納品を認めることです。

いつまでも検収を済ませてくれない会社もあるので、
それを防ぐために、
「提出後◯日以内に連絡がない場合は、検収されたものとする」
というような内容の文言が契約書に入っている場合があります。

指定された日数で確認が取れるか社内で検討し、
無理な場合は契約書の内容を変更してもらえるか、
契約前に相談しましょう。

瑕疵担保責任(かしたんぽせきにん)

瑕疵担保責任とは、納品後に不具合が発生した場合、
業者の責任で修正や補償をしてもらえることです。

民法では一年以内とされていますが、業者によって期間が異なります。

この期間があまりに短いと不安ですので、
特にシステムも組み込まれた複雑なWebサイトを依頼する場合には、
できるだけ長めに設定してもらった方が良い
でしょう。


Lesson4では、効果的なWebサイトを作る方法について
学んできました。

自分で制作する場合も、業者に依頼する場合も、
Webサイトの成功パターンを学んで内容をよく吟味し、
Googleにもユーザーにも親切なWebサイトづくりを心がけましょう。

Lesson5からは、SEO対策について解説をします。