アクセス解析を行う際、
どのツールを使うかでできることは多少異なりますが
今回のページでは共通して大切な、
課題を見つける際のポイントについて解説します。
どの点に着目すれば問題点が洗い出せるのか
これを理解していないと、アクセス解析をうまく活用するのは難しいと言えます。
しっかり学習して、自身のサイトの課題を見つけられるようにしましょう。
主要数値のモニタリング

アクセス解析を活用する際に、とても大切なのが
主要となる数値を決まったサイクルでモニタリングすることです。
主要となる数値とは、
- 閲覧ユーザー
- 新規ユーザー
- セッション
- ページビュー数
- 平均セッション時間
- 直帰率
などです。
アクセス解析は、気が向いたときに見るような状態だと
効果を正確に測ることはできません。
月ごとや週ごと、日毎にしっかりとサイクルを決めて
数値や動向をモニタリングすることで、
ユーザーの動きや傾向が見えてくるものです。
そのため、しっかりと決めたサイクルでモニタリングを行うことは
課題を見つけ出すために非常に重要なことです。
ユーザーの使用デバイス
近年では、サイトへのアクセスはPCだけにとどまりません。
スマートフォンでのインターネット利用率は今やPCを上回っており、
さらにiPadなどのタブレット端末でのアクセスも考える必要があります。
まずは、アクセスしているユーザーの使用デバイスを
しっかりと数値で把握することが、
サイトの課題を見つけるためには大切です。
比率の多いデバイスに合わせたマーケティングを考えなければなりません。
流入経路を考える
サイトへの流入がどこからなのかを把握・検証することもまた、
課題解決に役立ちます。
一般的にサイトにアクセスするための入り口には
検索結果、SNSのシェア、広告などさまざまな経路があります。
どの経路が多いのか、少ないのか
また、その動きに変動や傾向はあるのかを分析することで
サイトの課題が見つけやすくなり、どのようなマーケティングが効果的なのかを
考えるヒントになります。
検索結果での流入が多いのであれば、
SEO対策はできていると考えられますし、
SNSからの流入が多くなっていれば、
誰かにシェアされた可能性が考えられます。
それが効果的なのであれば、そのシェア内容を参考に
マーケティングすることができます。
広告からの流入が少ないのであれば、
広告の種類や内容を再検討する必要性があります。
このように流入経路をしっかりと分析・検証することは
サイトの課題を見つける際には非常に大切です。
検索ワードの分析
どのようなワードの検索から、サイトに流入しているのかを分析します。

- どんなワードで検索して流入しているか
- またそのワードを検索する人の意図は何か
- 直帰率が高いワードは何か
- CV率が低いワードはあるか
このような点に着目して分析してみましょう。
分析することで
成果に結びつきにくいワードや
せっかくのチャンスを逃しているワードなどを
見つけることができます。
それらが分かったら、適切なマーケティングを考えることができます。
コンバージョンまでのページ遷移
CVに至ったユーザーの動向や傾向を調べるためには
そこに至るまでのページ遷移を検証することが大切です。
特定のページでの離脱率が高い場合、
そのページの内容を改善することが課題として見えてきます。
また反対に特定のページからのCVが多いのであれば
そのページを広告として直接使用したり、
マーケティングに活用できます。
今回のページでは、
どの分析ツールでも共通して考えるべきポイントについて解説しました。
使用するツールによってはさらに深い分析ができたり、
高度な検証を行うこともできますので
しっかりとツールを駆使して、課題を見つけていきましょう。
Lesson8では、アクセス解析の基本について学びました。
本講座では基礎的な部分に重点を置いて解説していますが
アクセス解析は専門性がとても高く、使用するツールによっても
できることが異なります。
しかし、どのようなツールを使用するにしてもこれらの基礎内容は
非常に重要なポイントですので、
しっかり押さえておくようにしましょう。
次のLesson9では、
Webマーケティングの成功事例について紹介します。