Lesson8-2 アクセス解析をする前に

前のページでは、アクセス解析の指標と目的について解説をしました。

このページでは実際にアクセス解析をする前に
準備するべきことを解説していきます。

KGI(最終目標)を設定する

KGIとは、Key Goal Indicator(キー ゴール インジケーター)の略で、
「経営目標達成指標」のこと
を指します。

ビジネスでは、最終目標をどれだけ達成できたのかの指標として使われます。
ビジネスの種類によっても異なりますが、
KGIは一般的に売上高・利益・客数などを指します。


作成するサイトの目的によって、KGIは異なります。
アクセス解析を行う前に
まずはこのKGIを明確にすることが非常に重要です。

  • ひと月に10件のコンバージョンを獲得する
  • 客数を前年比10%アップする
  • 客単価を5%アップする

など、具体的で明確、かつ現実的な数値での目標設定をするようにしましょう。

KPI(中間目標)を設定する

KPIとは、KGIを達成するための中間目標のことであり、
「重要業績評価指標」
と呼ばれています。

KGIを達成するためには、どの段階でどの数値目標の達成が必要かを
プロセスごとに考えて設定する必要があります。
これがKPIです。

KGIが決まったら、それを達成するためには
どんな条件をクリアしていかなければいけないのか
その達成度を確認するためのKPIを設定します。

例えば、KGIが売上のアップなのであれば、
KPIはサイトの訪問者数・CVR・単価などになります。

KPIもKGIと同じように、
具体的な数値で設定し、判断基準を明確にすることが大切です。

発生しうる課題を考える

KGIとKPIの設定ができたら、それぞれの目標達成を目指すときに
妨げとなるような課題がないかを考えます。

これを考えずにアクセス解析を始めてしまうと、数字をただ洗い出すだけで
根本的な改善には至らずに終わってしまうという可能性があります。

まずは、問題となりそうな課題がないかをしっかりと検討・仮説し、
数値で裏付けをしていく
ことでより精度の高い検証をしていくことが可能になります。

マイクロコンバージョンの設定

アクセス解析を行う前の準備として大切なのが、
マイクロコンバーションの設定です。

マイクロコンバージョンとは、
ユーザーが最終的なコンバージョン(商品購入や成約)に至るまでの、
中間地点に設定されるコンバージョンのことをいいます。

フォーム画面への到達やコンテンツのクリック、
動画再生など、最終コンバージョン前に必ず通る場所を
マイクロコンバージョンとして設定することで、
判断できる箇所が増え、検証の精度を上げられます。


今回のページでは、アクセス解析を行う前の準備として
やっておくべきことを解説しました。

次のページでは、実際のアクセス解析において
課題を見つけるためのポイントを解説します。