
前回のレッスンでは、
ウェビナーのメリットなど、
その特徴を説明しました。
このレッスンではウェビナー実践編として、
開催ノウハウの基本を解説していきます。
企画の立て方
参加者が「手軽に参加できる」ウェビナーですが、
興味を持ってもらえなければいくら手軽でも
参加者は集まりません。
ありがちな企画として、
顧客の温度感が高まらないうちに、
自社の商品やサービスをセールスする内容にしてしまうということです。
ウェビナー参加者は、どちらかというとその前段階にいて、
「情報収集をしたい」という人が多いです。
ですから、あなたの会社がターゲットとしている人たちが、
「何を見たいのか」を考え、
その上で企画を考えることが大切です。
例えば、エステサロンを経営する会社や化粧品を販売する会社であれば、
女性が抱える肌の問題や、基礎化粧品の使い方など、
さまざまな角度から話してあげる企画を立てます。
感覚的には、YouTubeと同じです。
参加し始めたころのターゲットは、
すぐにはあなたの会社の商品に興味を示さないかもしれませんが、
回を重ねて信頼を得ていくうちに、
興味を持ってもらえる可能性が高くなります。
開催時間
リアルのセミナーでは、
わざわざ足を運んでもらうので、
ある程度の長さの時間を設定して開催するのが通常です。
しかしウェビナーの場合は、
1時間を目処に企画を立てると良いでしょう。
忙しい参加者は、空いたスキマ時間に見ていますので、
あまり長いウェビナーは歓迎されません。
10分や30分など、
短いウェビナーを数回に分けて開催することも効果的です。
告知・リマインド
ウェビナーの告知は、
1ヶ月〜3週間前ぐらいまでが良いでしょう。
あまりにも急な告知は、集客が十分にできない可能性があります。
できれば、前日や当日にリマインダーも送ることをお勧めします。
参加申し込みをしてくれた参加者には、
お礼の連絡とは別に、
参加URLを開催数日前に送ってあげると、
メールが埋もれてしまう心配がありません。
参加者に対する気づかいを心がけましょう。
SNSで告知をする場合
SNSでウェビナーの告知をする場合は、
画像とタイトルでターゲットの目に留まるかどうかが決まります。
SNSの種類にもよりますが、
あまり長い文章で書いても読んでもらえないので、
できるだけ短い文章の中にウェビナーの内容を的確に、
興味を持ってもらえるように表現してください。
「おもしろい」と思われる制作を

企画内容がすばらしく、ターゲットのためになる情報であっても、
見せ方が悪いと、参加者に「つまらない」と思われてしまいます。
よくある制作のやり方として、
スクリーン上に資料を大きく出し、
一方でプレゼンテーターの顔は小さく出しっぱなしにして、
終始してしまう会社は少なくありません。
プレゼンテーターの「一生懸命さ」を伝えるためにも、
顔は大きく出したほうが良いでしょう。
また画面がずっと変わらないウェビナーは、
視聴者を飽きさせてしまいますので、
変化をつけて集中力を保てるようにしましょう。
本格的にウェビナーを始めるなら、
カメラを数台用意して、「引いて映すカメラ」「アップで映すカメラ」など、
テレビ番組でおこなわれているような、
画面を切り替えるテクニックなども参考になります。
ウェビナーの制作は、
企画と同じぐらいに演出がとても重要になってきます。
YouTubeの制作に通じるものがありますので、
人気YouTuberの演出の仕方を、研究してみてください。
次のページでは、
ウェビナーで役立つハードウェアと、
ツールについて解説します。