Lesson6-2 リスティング広告(1)

前回のページではさまざまなWeb広告について学習しました。

では、実際にWeb広告を出したい場合、
どの広告にしたら良いのでしょうか。

多くの中小企業におすすめの広告は、
リスティング広告です。

リスティング広告とは、
検索結果に表示されるテキスト形式の広告であることを、
前回学習しましたが、このページではさらに詳しく学んでいきましょう。

なぜリスティング広告?

費用をコントロールできる

リスティング広告は、
ユーザーが広告をクリックすると課金されるシステムです。

ユーザーに表示されただけでは課金されないので、
無駄な広告費を払わずに済みます。

また、広告費の上限を決めることができるので、
予算をオーバーすることはありません。

上位表示で多くのユーザーにリーチできる

Webサイトがあっても、検索結果画面の上位表示されなければ、
ほとんど意味がありません。

ユーザーは、検索結果画面の上から順番に見ますし、
しかもほとんどのユーザーは2ページ目、3ページ目以降を見ないからです。

広告に投資して「上位表示を買う」ことで、
情報を積極的に探しているユーザーに、
あなたの会社の商品やサービスの情報を届けることができるのです。

SEO対策は大切ですが、多少の時間がかかります。

その点リスティング広告は、
早く上位表示を狙うことが可能なのです。

リスティング広告で重要なことは?

お金を払ってリスティング広告さえ出せば、
全てうまくいくわけではありません。

せっかくユーザーが広告をクリックして、
Webサイトを訪れてくれたとしても、
Webサイトが低品質だったり、
欲しかった情報と違うものだったとしたら、
すぐに離れてしまいます。

▷リスティング広告のポイント

  • Webサイトの質をよくする
  • ターゲットを絞る
  • 検索キーワードと広告の関連性を高める(次のページで解説します)

GoogleとYahoo!どちらの広告にするか?

国内の検索エンジンシェア率は、
GoogleとYahoo!で90%以上です。

多くの経営者は、
GoogleとYahoo!のどちらでリスティング広告を出すか、
または両方出した方がいいかを迷います。

各検索エンジンを使っている人の傾向は、
大まかに次のようになります。

  • Google・・・男性、ITリテラシーが高い人が多い傾向
  • Yahoo!・・・女性、ITリテラシーが低い人が多い傾向

このような傾向はあるものの、
違いはなくなってきていますし、
単純にPCかスマホかでも、利用者が異なってきます。

では、あなた自身の場合を考えてみてください。

GoogleとYahoo!、両方使っていますか?

大半の人は、どちらかしか使っていないと思います。

さらに、GoogleとYahoo!は機能が全く同じというわけではなく、
同じ検索キーワードでも入札価格や表示の傾向も変わってしまいます。

これらのことから結論としては、
GoogleとYahoo!は同じようにどちらも取り組んだ方が良いと言えます。

あなたの会社が扱う商品やサービスによって、
どちらの検索エンジンの方が効果が上がるか変わってきますので、
まずは両方で取り組んでみて、
成果の上がる方により重点を置くなど、対策を取りましょう。

リスティング広告は入札制

リスティング広告は、新聞や雑誌のように、
広告の場所を買えるわけではありません。

同じ検索キーワードでリスティング広告を出したい広告主は複数います。

検索結果画面には、上の方に表示される広告と、
下の方に表示される広告がありますが、
上位表示の順番を何で決めるかというと、
入札(オークション)で決めています。

広告主が広告を出す時、
1クリックあたりいくらまで払うか指定できるので、
単価が高い方から上位表示されるのです。

しかし、上位表示されるには「品質スコア」も関係しています。

広告主はキーワードごとに「品質スコア」が与えられますが、
品質スコアが高い方がクリック単価が安くなります。

その価格は数倍も変わってきますので、
品質スコアが低いと他社と勝負になりません。

つまりリスティング広告では、
この品質スコアを上げることが非常に大切になります。

それでは、品質スコアを上げるためには、
どのような対策を取れば良いのでしょうか。

品質スコアの決定要因と、品質スコアを上げるための方法は、
次のページで解説をします。